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じいちゃんの話

この話、いつか書こうと思ってたがなかなかまとめられる気がしなくて。
まぁ、でもまとまらなくてもいいから書いとこうかと。
うちのじいちゃんの話。
俺が中学入ったころに亡くなってるからもうじいちゃんの顔はこんな感じだったかな?ってくらいでしか記憶はないけど。

寡黙で幼少の自分にとってはやや怖い印象。とはいえ怒ってるとかそういう印象はなくじいちゃんはそんなにしゃべらないし
表情も豊かに変わるわけじゃないからそんな風に感じてたのかもだけど。
そのじいちゃんが亡くなってからはばぁちゃんが一人そこで暮らしてて。
その後ばぁちゃんも亡くなって。土地と建物はお寺が持って行った。今は管理もされてなく草が茂り放題茂ってた。

その後しばらくそんなこと、思い出すこともなかったが
きっかけは12年前、事故に遭い瀕死の重傷を負った。
2日だったか3日だったか結構生死を彷徨ったのだが意識も回復して現在に至る。
父親がかけつけ医師に告げられた時「これが親不孝な息子の末路か?」と、覚悟を決めたというようなことも後から聞いたが
年々後遺症に悩まされる所以外はほぼ問題なく回復
ようやく落ち着いたとき
「成程、じいちゃんが助けてくれたんだな」と、感じたことがあった。

こういうこと・・・こういう感覚の説明うまくできないが
基本そういう霊的なという言い方でいいのかな?俺は基本信じる信じないでなく知らないといった感じ
ま、かといって断固否定とかそういうものでもないし
あるとこにはあり、ないとこにはない。それくらいの感覚だった
母親が新興宗教に嵌っているのが子供心に(もちろん今でも)滑稽に見えたためそっち方面については
信用しないバックボーンみたいなのは家庭環境で生まれたものかもなと。

その自分がじいちゃんが助けてくれたと感じたというのがなんというか不思議な感じだった
じいちゃんが助けてくれた。それはもう感覚なので説明しようがないが
その年から毎年ではないが(笑)思い出したときに墓参りに行くようになった。
じいちゃんは恵比寿さんなのか布袋さんなのかよく覚えてないが
見たことないラベルの白葡萄酒(ワインではなかったと思う)を飲んでたから
同じもの探したが結局見つけられず適当な白ワインと指が黄色くなるまで吸ってたあの銘柄のたばこも買った。
前にも話したがその集落のモノだったのかな?じいちゃんは土葬されている。
葬式行列というのも初体験。非常に子供の心に刺さる不思議な光景だった。

それからは年に数度くらいはじいちゃんのことも思い出したりするようになった。
それまではほぼ思い出すこともなかったから相当にじいちゃんのことは思い出すようになったほうだと思う。

そんな自分がじいちゃんに助けられたなと感じる出来事の2回目が起きる

その時は友人と吞んでて不思議な世界まで突入しジョッキのビールか何かを一気に空けて
「もう帰る~」と結構酔った状態で地下鉄に乗った
ほどなく寝落ちして気が付けば終点にいた
高畑行きだったのだが終電だったからか岩塚で止まった

俺は誰かに起こされた

気が付くと車両には誰も乗っていなかった
周りを見渡しても誰もいなく
座ったまま車両前後見渡すと遠くのほうから車掌さん?が歩いてくるのが見える
こちらを一切見ることなく「終電で車庫に入るので下車してください」みたいなことを言いながら
足早に目の前を過ぎ去っていった
車両を降りて見渡すと誰もいなかった
当時は中村区役所と黄金の陸橋の真ん中あたりに住んでたのでそこから歩いて帰った。
帰りにふと思った、じいちゃんが多分起こしてくれたなと。
繰り返し言うが自分はそのスピリチュアルなものをあまり信用してないが
その一方で奇跡は誰にでもどこでも事の重要度にかかわらず日常的に起きてるという感覚もあるので
すんなり入ってきた
もちろん酔ってただけかもしれないが(笑)

そんなじいちゃんのことを今年もお盆に思い出した
墓参り、行こうかなと。
もちろん墓に行ったところで何も変わらないことも分かっているが
去年免許を取り直したので自分の運転で行ってみるのもいいなと思いつつ。

実家が大垣でその昔は当然名神高速道路で彦根で降りるっていう選択肢しかなかったが
名古屋に住む今、員弁側を抜けるルートのほうが早いようで
そっちから百済寺近くの墓を目指した
今年の夏は雨続きでお盆周辺も確かそんな感じだったと思う。涼しかった印象。
GOOGLEMAPの情報をあてにこりゃ名神側ルートより早く着くなと思ってたら
まさかの山道、これまでの雨で通行止め。
回り道を探し迂回するもこっちも通行止め。
結局彦根側まで大回りしてたどり着かないといけない模様で
何時間かかるんよ!となり、墓参りをあきらめて帰ってきた。仕方ないなと思いつつ。
ま、じいちゃんの墓は別にお盆に絶対行く必要があるわけじゃないしまた行けばいいかと思いつつ。
やっぱり何つうか田舎にそこはあったんだなと。雨で山道が通行止めとか
長らく車に乗る生活もしてなかったんでそういう可能性については全然頭に思い浮かばなかったし。

この時は雨で山道が危なくなるということも通行止めを見てそりゃそういうこともあるよねって思い出すくらいだったので
きっとじいちゃんが今日は危ないから来ないほうがいいって止めてくれたんだろうとか
勝手にこちらの居心地がよくなるような解釈を植え付けて納得して帰った
もう3回も迂回してたし面倒だったから(笑)
じいちゃん、また来るわと思いつつ。

そういえば叔母が亡くなる直前、僕と妻はタイミングが合ってその叔母に会いに行ったことがある
弱り切った叔母に「昔はかわいかったのにお前は悪さしてるな、顔に出てるぞ」と言われて苦笑いするしかなかったが
魂がつながっているからと言いじいちゃんと同じ墓に入りたいと言ってた
願いかなって今おばちゃんはじいちゃんの隣に眠っているのだが俺はこの時の魂がつながってるという言葉が
印象に残った。
俺は小さいころ、家の居心地の悪さをずっと感じててそれは今でも変わっていない
両親が嫌いというわけじゃないけどもちろん好きでもない(笑)
家族の感覚というか家族観というかそういうのもあまりなくて。
その自分がじいちゃんのことを思い出し、叔母さんの言葉を受け取り、墓参りにも行く。
この話落ちはないんだけど不思議な感じがするなと。
結局、自分がそう思うというだけなので全ては妄想というか想像の範疇の話なんだけど
そういうこともあるのかなと。
で、やっぱりじいちゃんの墓参り、冬になる前に行こうかなと。
そこには屍しかないのに。でも、土葬だから屍はそこにあるわけで。
何にもないし屍はあるしでも見えるわけじゃないしあることだけしか
理屈ではわかってないし。
死んでるのに会いに行こうかな見たいな
ただのこっちの気持ちの問題なのになと。



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